夢のマイホームを購入した後に支払わなければならないのは住宅ローンだけだと思っている方はいませんか?
実際は住宅ローンのほかにさまざまなランニングコストがかかってきます。
どのようなコストがどのくらいかかってくるのかも気になりますし、少しでもコストを下げたいですよね。
そこでこの記事では
・マイホームは住宅ローンだけじゃない理由
・マイホームにかかるランニングコスト具体例
・戸建てマイホームのコストを下げる方法
・ランニングコストを意識した計画を立てよう!
について調査していきます。
マイホームは住宅ローンだけじゃない理由
マイホームを購入し、いざ住み始めるとなった時に支払わなければならない住宅ローン。
住宅ローンの支払いは覚悟していても実はそれ以外にランニングコストというものがかかってくるのは知っていましたか?
ランニングコストとは継続して定期的に支払う維持費用のことです。
賃貸に住んでいる方は月々の家賃の支払いのほかにランニングコストがかかるということはありませんよね。
賃貸の場合のランニングコストはマンションやアパートの経営者が払っているため、居住者が払うということはないのです。
しかし、マイホームとなると維持費やメンテナンス費などは自分たちで払わなければなりません。
家賃だけの賃貸とは異なるため、注意が必要ですよね!
では、実際にどのようなランニングコストがかかってくるのかを紹介していきます。
マイホームにかかるランニングコスト具体例
税金
まず、固定資産税といって所有する資産(固定の土地や建物)に対して課税される地方税がマイホームに住んでいる限りは払い続けるランニングコストとしてかかってきます。
固定資産税は毎年4月から5月の間に自宅に納税通知書が届きます。
年4回分割払いするようになっているのですが、一括払いできる方は一括で払ったほうが忘れずにすみますね。
いくらくらいかかるのかということが気になる点だと思うのですが、固定資産税の計算は
固定資産税評価額×1.4%
です。
しかし、地方税ということで評価額は変動があります。
固定資産税評価額は購入額や地価の70%とも言われているので、
例えば1000万円の土地ならば700万円、2000万円の土地なら1400万円ということになりますね。
大体一戸建ての年間の固定資産税は10万〜15万円と言われていますが、目安程度に考えておき気になる方は計算式に当てはめておおよその額を計算しておくと良いでしょう。
保険
火災保険料は保険会社によっても値段が変わってくるので、いくつかの保険会社または代理店に見積もりをしてもらいましょう。
地震保険をつけるかつけないかによっても値段は変わってきますし、自然災害が多い地域は保険料が高くなる傾向にあるようです。
例えば台風が多い地域(九州や沖縄)や大雪が降るような地域ですね。
自身の地域やマイホームがある場所の災害リスクはハザードマップで把握することができるので一度確認しておきましょう。
また、家の広さや特約をつけるかどうかによっても保険料は変わってくるので気になる保険会社にまずは見積もりをしてもらいましょうね。
メンテナンス費用
メンテナンス費用は大きく分けて「住宅設備費」と「修繕費」があります。
住宅設備費はトイレやキッチン、ユニットバスや給湯器など
修繕費は外壁やバルコニー、屋根や害虫駆除など
これらのメンテナンスは10〜15年が目安と言われているようですが、この中でも特に額が高くなるのは外壁だそうです。
30坪くらいの家の塗装は約100万円、重ね塗りで180〜240万円くらいが目安だそうですね。
張り替えとなると200万円を超えてくるのでランニングコストの中でもとても値段がかかってくるのはメンテナンス費用かもしれません。
見た目では変化がなくても実は小さい傷や劣化が進んでいて雨漏りをしてしまったという事例もあるので、10年ごとに修繕費はかかってくると思っておきましょう。
また、この外壁のメンテナンス費は家が大きければ大きいほど高額になります。
これは足場代なども含まれているため仕方がないのですが、平屋のマイホームを建てた方は比較的安くなるでしょうね。
光熱費
電気ガス水道といった光熱費もランニングコストとなります。
生きていく上で必須ということもあって何気なく毎月支払っている方も多いと思いますが、ガス会社や電気会社によっても月々の支払い額は大きく変わってきます。
特に夏や冬など冷暖房器具を使う季節は光熱費も高くなりますよね。
最近ではオール電化の住宅もとても増えてきていますが、暖房器具を灯油のものと組み合わせて使っている方もいるようです。
ガスと電気を併用している住宅よりオール電化の住宅の方が電気代が高くなる傾向があるようなので、光熱費のことも考えて会社を決めた方が良さそうですね。
ランニングコストをいくつか紹介しましたが、おおよそ年間どのくらいかかるのかを計算してみます。
あくまでも仮定なので参考程度にお考えください。
固定資産税 15万円
火災保険料 地震保険あり築浅物件だと仮定 9万円
メンテナンス費用 外壁のみ 10万円
光熱費 オール電化 33万円
合計 67万円
住宅ローンの他に大体ランニングコストとして60万円前後かかると考えておくとイメージしやすそうです。
戸建てマイホームのコストを下げる方法
耐火構造の住宅にする
マイホームのランニングコストを少しでも下げたい場合、まず耐火性や耐久性に優れた家にすることが大切です。
特に屋根や窓などは月日が経つと劣化しやすい部分ですよね。
屋根は昔ながらの瓦屋根がやはり耐火性や耐久性に優れているので、現代でもまだまだ人気だそうです。
最近ではスレートといったセメントと粘土を使った屋根が増えていますが、風に弱かったり定期的な塗装が必要になるのでおしゃれさだけを優先してしまうのはおすすめしません。
また、自然派と呼ばれるような住宅は高価なイメージなのですがランニングコストを意識するとなると意外とかからないようです。
合板のフローリングなどと比べると張り替える必要がないので長い目で見るとメンテナンスが少なくなるでしょう。
そのため、マイホーム購入時には高めになっても修繕費が抑えられるというのはメリットですよね。
メリットやデメリットを比べて、なるべくランニングコストがかからないような内装や外装にした方が住みやすい家になるのかもしれません。
保証期間の長い外壁にする
先ほど修繕費についてもお伝えしましたが、その中でも1番高額となるのが外壁でしたよね!
外壁が劣化しやすい理由の1つは雨風にさらされやすい場所というのもありますが、とにかく紫外線で劣化してしまうという理由があると言われています。
紫外線を避けることは難しいですが、屋根の軒の出方を工夫すれば少しは紫外線が当たるのを避けられますよね。
メンテナンス費用だけを考えると外壁素材は木製のサイディング(パネル状の素材)が良いようです。
木製でメンテナンスが楽⁉️と思ってしまうかもしれませんが、実は木製のサンディングの外壁メンテナンスは浸透性オイルを塗ることです。
特殊な素材を使用しているというわけでもないので業者を選ぶということもなく比較的短い日数で頼むことができるのも良いですよね。
紫外線の劣化が早いといった面ではデメリットにはなるのですが、長期的な目で見たりコスト面だけを考えればおすすめな素材なのでしょう。
最近では保証期間を10年ではなく20年としている業者もあるので購入時の金額とメンテナンス費用を天秤にかけて少しでもランニングコストを下げられるような外壁素材が選べるといいですね!
高性能住宅にして光熱費を下げる
近年電気代の値上がりが著しいため高性能な住宅にして光熱費を少しでも下げたい方が多いと思います。
オール電化の住宅も多いので、全く電気を使わない生活というのは不可能ですし節約もできることが限られていますよね。
家を作る段階で太陽光パネルを設置したり断熱性に優れた素材を使用することでその後の光熱費はグッと抑えられます。
太陽光パネルの設置費用は屋根の大きさにもよりますが、一般的に100〜200万円かかるとも言われています。
高額だと思う方もいると思いますが、長い目で見ると約15年で元は取れてしまうようですよ!
長期的に電気代を節約したい方にとっては太陽光パネルの設置はとてもおすすめです。
また、家の内装の断熱性をこだわる方は多くても外装の断熱性を意識する方はまだ少ないかもしれません。
外装にも断熱素材を使用することで冬は暖かく初は涼しい家を作ることも難しくないので、ダブル断熱にもこだわってみてくださいね。
ハウスメーカーで住んだ時を想定した時のおおよその光熱費はいろんなパターンで出してもらって見比べておくといいかもしれません。
ランニングコストを意識した計画を立てよう!
ここまで、ランニングコストについてお伝えしてきましたがそれでも初期費用を抑えておきたいという方も多いと思います。
しかし、初期費用が安くランニングコストがかかる場合よりも初期費用が高くてもランニングコストがかからない場合の方がお得なのです。
例えば、初期費用が3000万でもランニングコストが2000万円の場合と初期費用が3500万円でもランニングコストが1000万円の場合です。
圧倒的に初期費用がかかってもランニングコストが安くすむ方が長期的にコストがかからないんですよね。
ランニングコストは消費するものと考えると分かりやすいでしょうか?
初期費用はしっかりと残るもの(資産)なのでランニングコストがかからない方が修繕する必要のない住宅になるということです。
住宅ローンとランニングコストのバランスを考えてハウスメーカーには最初に見積もりを出してもらっておくことをおすすめします!
とはいえ、考え方はそれぞれなので初期費用をとにかく抑えたい方はきちんとその旨を説明して少しでもランニングコストがかからず住めるような家作りができるといいですね。
家づくりの費用に関しては以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
今回は、マイホームにかかるランニングコストについて紹介しました。
住宅ローン以外にもランニングコストとして年間結構な金額がかかることが分かりましたね。
忘れがちなランニングコストも意識した計画をあらかじめ立てておくことで無理なく生活していけるのではないでしょうか?
初期費用とランニングコストのバランスをしっかりと考えて住みやすい家作りを目指しましょう。