「タッチレス水栓」とは、蛇口に手を触れないで水が出せる水栓のことです。
料理をしながら手を洗いたい時、汚れた手を洗いたい時に必ず蛇口を触りますが、手で蛇口を汚してしまい、洗った後にまた蛇口を触るので、手がまた汚れるという悪循環はストレスですよね。
タッチレス水栓ならそんなストレスもないし、節水効果や掃除が楽なイメージもあり、良いところだらけな気がします。
しかし実は、タッチレス水栓は使ってみてわかるデメリットや後悔ポイントの声もあるのです。
今回の記事では、
- キッチンのタッチレス水栓で後悔するポイント
- タッチレス水栓のメリット
- キッチンのタッチレス水栓を採用した比率は?
- タッチレス水栓選び方のコツ
などを紹介していきますので、タッチレスの水栓のマイナスポイントも知った上で、自分に合った製品を選びましょう。
キッチンのタッチレス水栓で後悔するポイント
タッチレス水栓はもともと人気がある設備ですが、2020年を機に更に注目されています。
しかし、事前情報を確認せず雰囲気だけで取り入れて後悔した声は少なくないのも事実です。
タッチレス水栓を取り入れて失敗に繋がるポイントを事前に知っておくことで、本当に必要なのか?必要だけどどんな種類の製品が良いかなど適切に判断できるでしょう。
キッチンタッチレス水栓の後悔ポイントの声を紹介していきます。
センサーの反応が悪いときがある
タッチレス水栓を使ってみた後の後悔として、センサーの反応が悪い時があることがあげられます。
どうしてもセンサーなので、反応が鈍いこともあるでしょう。とはいえ、出てほしい時に出ないのはストレスを感じてしまいますよね。
しかし、センサーはメーカーにより反応が変わると言われています。
購入してから反応の悪さに後悔する前に、ショールームに足を運んで実際にセンサーを使ってみることをおすすめします。
少しだけの水が出せない
常に一定の水量、水力で良い場合は問題ないのですが、弱めに水を出したいときにセンサーだけでは調整が不可能です。水量を少なくしたい場合は、センサーで水を出す前にレバーで調整してから手をかざすことになります。
そして調整したからと言って、思っていた量ではなく再度調整が必要となると普通の水栓を使うよりストレスが多いですよね。
水量調整はあまり意識しないでいると後悔ポイントで、普通の水栓を使っている時、料理や掃除の場面で普段から無意識に調整しているのです。
例えば、計量スプーンで少量の水を入れたいことが多い人は、タッチレス水栓がデメリットにもなりかねません。
ペットに反応して水が出る
タッチレス水栓の感度が良すぎても後悔するポイントになるのはご存じですか?
ペットがキッチンを通るだけでセンサーが反応するという実例がいくつもあります。特に猫だといろんな場所に登ります。
ペットが水栓を触れないでスッと通るだけで誤反応を起こし、長時間水が大量に出しっぱなしになるという無駄が起こります。
そういう無駄を防ぐために現在では、ある程度の時間が来ると自動で止まる機能が付いています。安全機能が付いているとはいえ、一定の時間、無意味に水が大量に流れている無駄は防げません。
温度、水圧の調整は手動
タッチレス水栓を使ううえで、水を出す、止める動作は自動ですが、水圧や水量、温度の調整は手動になります。
実際、私自身、水の出し入れ以外にも水栓をよく触っています。特に温度調整を頻繁に利用します。洗い物をするだけでも、油分が多い時に熱めのお湯に変えますし、果物や野菜を洗った後に洗い物をする流れでも変えます。
普段意識していないだけで、水の出し入れ以外の用途で水栓に触れている回数は意外と多いことに気づきます。実際タッチレス水栓にした人で、通常の水栓の時と同じ回数ほど水栓に触れているという人もいるようで設置を後悔したというケースもあります。
不要な時に水が出ることがある
タッチレス水栓を利用していて、不要な時に水が出てしまいストレスを感じる事もあります。
例えば、シンク掃除をしていて出てほしくない時に出たり、手が水栓の近くを通っただけで反応し出てしまい再度止めなければいけないなど。
センサーの反応が悪く水がなかなか出ないのも嫌ですが、不要な時に出るのもかなりのストレスになります。特に今は反応しないことへの改善が日々されているため、新製品が出るたびに感度が上がっている状態です。
導入費用がかかる
タッチレス水栓を導入する場合、一般の水栓と比較すると設置の費用が高くなります。
タッチレス水栓の平均の費用は約80,000円~150,000円の範囲のものが多く、通常の水栓より約50,000円ほど高いのです。
導入費用がかかるタッチレス水栓を設置するな後悔しないように下調べをしてから購入しましょう。
停電時は手動になる
タッチレス水栓設置の後悔ポイントとして、停電時には手動になるという点があります。
停電時だけなので大きな不便を感じませんが、電気で動いているため停電時は動かないのは仕方ありません。
しかし現在では、電池タイプのタッチレス水栓もあり、電池式であれば停電なども関係なく使えますね。
注意点として、コンセントタイプのタッチ水栓で手動に切り替える事ができないタイプもあります。停電時にタッチレスができなくなるのはまだしも、水道が使えないと非常に困ります。
購入前に停電時に手動に切り替えができるか、電池での使用ができるかの確認は必須でしょう。
光熱費がかかる
タッチレス水栓は光熱費がかかります。
まず基本的に、一般的な水栓は水道代だけですがタッチレスは電気が通っているので電気代がかかってきます。しかしそれは微々たるものです。
タッチレス水栓はこまめに出したり止めたりできるので節水ができることもメリットなので節約につながるはずです。しかし実は、温度や水量、水圧が常に一定のため必要ない分の水も使っていると考えられます。
通常の状態が、水圧が強く温度も高く設定してあれば水道代も給湯代も必要以上にかさんでしまうことになるでしょう。
デザインがどれも変わらない
タッチレス水栓のデザインは限られています。一方、一般的な水栓は意外と多くの種類から選べる楽しさがあるでしょう。
タッチレス水栓にしたい人は、ほとんどが衛生面や効率面を重視しており、デザイン性はそこまで求めていないケースが多いので問題ないことがほとんどです。
さらにタッチレス水栓の基本デザインを見ていても、非常にシンプルでスマートなので嫌うデザインではないでしょう。デザイン性にこだわりがある人はタッチレス水栓だと物足りないかもしれませんね。
タッチレス水栓のメリット
タッチレス水栓の後悔ポイントをお伝えしてきましたが、それでも人気なのはやはりメリットを感じられるからでしょう。
タッチレス水栓を使ってみてやはり良かったと感じる方は、掃除の楽さ、感染症リスクの軽減、デザインがおしゃれなどがメリットになっています。
タッチレス水栓のメリットの詳細を解説していきます。
掃除が楽になる
タッチレス水栓のメリットとして、掃除が楽になります。まず、そもそも水栓に触れずに水を出すため、水栓回りが汚れづらいため、水垢の悩みが減ります。
水栓に触れないため、水が飛び散ることもありません。
特に蛇口回りの水垢の掃除の手間が無くなり蛇口のきれいさを常に保てます。
感染症のリスクが減る
タッチレス水栓はレバーに触れず、手をかざして水を出し止めします。
水栓には触れないので、水栓を触ることでの接触感染リスクを無くすことができるでしょう。
特に子供がいると手洗いの回数も多くなり、水栓は家族の手垢が常に付いているものです。手から手への感染症リスクは非常に高いので、そのリスクが減るのは大きな安心に繋がりますね。
また、子供は手洗いを面倒に思う傾向があります。タッチレスにするだけで小さい子供は楽しいと感じながら手洗いをしますし、面倒に感じている子供も手洗いが億劫ではなくなるメリットもあるでしょう。
デザインがオシャレ
タッチレス水栓はたくさん種類がありますが、基本的にどれも一般の水栓よりスタイリッシュに作られています。
見た目がスマートでデザイン的におしゃれなので毎日のキッチン作業も少しテンションが上がります。
デザインが凝っている、たくさん選べる種類があるというようなおしゃれではなく、主張がないさりげなさや、細見のスマートさが見た目のオシャレ感を引き立てているのでしょう。
キッチンのタッチレス水栓を採用した比率は?
タッチレス水栓が開発されてから数年経過しており、人気で評判が良いと耳にします。しかし前述してきたように少なくともデメリットを感じている人もいるようです。
タッチレス水栓を採用した比率はどれくらいなのか?
キッチンタッチレス水栓の採用率はだいたい50%前後だと言われているので、半数ということですね。ちなみに、洗面台もタッチレス水栓がありますが、洗面台のタッチレス水栓の採用は大体10%前後だそうです。
やはり洗面台よりは料理をするキッチンをタッチレスにしたい方が多いのでしょう。
タッチレス水栓選び方のコツ
タッチレス水栓を選ぶと言えども、実際に何を基準にして選べばよいのか悩みますよね。
タッチレス水栓の選び方のコツとして、一番大切なのは「体験すること」です。見た目や機能を頭で理解するだけでなく、実際に使ってみないと後悔する可能性が高いです。
実際にショールームで見て、使ってみて、反応の様子をチェックしてみることが何より一番大切でしょう。
または、instagramなどのネット情報も参考になりますので、実際使用している人たちの口コミなどもチェックしてみると良いかもしれません。
選ぶポイントとしてチェックする観点を紹介します。
- タッチレス水栓の形状デザイン(ストレート、グースネック、L型など)
- 機能性:節水機能や浄水器内蔵タイプなどから選択できます。費用面で差が出てくるので設置費用を考慮
- 費用:タッチレス水栓の費用は差がありますので、予算を考えましょう。
最終的には家族構成を考慮して、全員が使いやすいかを考えるのも大事なので、できるだけショールームでチェックする際にはタッチレス水栓を使う家族同行で行き、全員が体験できるとベストです。
ストレスのないタッチレス水栓はおすすめ!
タッチレス水栓の良さは、何よりストレス軽減です。
掃除が楽になる、感染症対策になる、直接触れないため汚れた手でも操作ができるなど利点がたくさんあります。
反面、タッチレス水栓の反応具合や費用面でのネックもありますので、ショールームに出向き購入する前に実物を確認することをおすすめします。
自分と家族にあったタッチレス水栓を取り入れ、生活を豊かにしましょう。