キッチンにあると便利そうなパントリー。あったら嬉しいけど、実際上手に使えるのか不安な人も多いと言います。
パントリーは基本的に食品の保管庫として使いますが、スペースがあれば調理家電を置いたり、災害時用のグッズを置いたりもできます。パントリーがあると、煩雑になりがちなキッチンがすっきりとしてまとめられるのが利点です。
しかし、実はパントリーをデメリットに感じる人もいるのです。
この記事では、
- そもそもパントリーとは?
- パントリーを作って後悔した例
- それでもパントリーは作りたい!作ってよかったメリット3選
- 後悔しないための注意点
等を紹介していきますので、パントリーを作ろうか悩んでいる人、作るからには後悔したくない人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
そもそもパントリーとは?
そもそも基本的にパントリーとは、「食品庫、食器庫」で、食品や食器を収納する場所です。そもそも、厨房の配膳室をパントリーと呼んでいましたが、現代は住宅のキッチンに設けたスペースという類になっています。
アメリカなどでは、ほとんどの家にパントリーは設置されています。
パントリーと言っても形式は様々あります。ウォークインタイプで人が入るスペースがあるもの、キッチンの一角に収納できるスペースを作って、稼働式のケースで収納するものなど多様です。
家族の人数やライフスタイルによって、スペースや収納品は自由なので、自分に合ったパントリーの形式を見つける事がポイントです。
パントリーを作って後悔した例
パントリーはあると絶対良いと思いがちですが、一概にそうは言えません。
実際にパントリーを作って後悔した例がけっこうあります。チェックすると、パントリーを作ったこと自体を後悔しているわけではなく、使いづらい、合わないパントリーを作ってしまった後悔が多いようです。
後悔ポイントを知っておけば、あなたのパントリーづくりは後悔せず、うまくいくでしょう。
早速、後悔ポイントの例を紹介していきます。
狭すぎor広すぎる
パントリーを使ってみて、狭すぎた、広すぎたという面積で後悔した人は少なくありません。
収納はあればあるほど良いと考えがちですが、意外と住んでみて必要ないことがわかります。収納が無ければ物が減るので、シンプルな生活も可能になりますよね。
しかし逆に、家族の人数やライフスタイルによってもっと広いパントリーが必要だったというケースもあります。
狭すぎた、広すぎたという感覚は、ライフスタイルによって完全に変わります。まとめ買いが多い人、少ない人、食器が多い人、少ない人、畑をやっている人など、それぞれのライフスタイルは違います。
いろんな情報を参考にしつつも、家族の人数、自分たちのライフスタイルを把握してからパントリーの面積を決めるようにしましょう。
ハウスメーカーの営業さんから、「一般的に・・」と提案されても、一般的なサイズが自分に当てはまるとは限りませんので後悔しないようにきちんと考えましょう。
扉の有無
パントリーの扉の有無で後悔した方もいます。結局、扉のあるなし、も面積と同じく、自分たちのライフスタイルにとって扉が必要かどうかを想像する必要があります。
扉を付けるメリットとつけないメリットを把握して自分たちはどちらが良いか考えてみましょう。
扉を付けるメリット
- 来客が来ても中が見えないから安心
- 子供やペットが入らないようにできる
扉を付けないメリット
- 出入りがしやすい
- 物が出し入れしやすい
- 換気ができる
- 作るときに余計なコストがかからない
換気ができない
扉付きでパントリーを作ったことで換気ができないことがわかり後悔しているというケースがあります。
パントリーは限られた面積だからこそ、湿気がこもりがちになってしまいます。場所によってはキッチンの奥にあり、さらに湿気が溜まりやすく、熱がこもりやすいことも。
パントリー内に嫌な空気が溜まってストレスになって後悔したという声があります。作るときに小窓や換気扇を取り入れておくと軽減されそうですよ。
奥行きが深すぎる
パントリーの奥行が深すぎて後悔したというパターンです。
奥行きが深ければ、物がたくさん入るのは確かです。しかし意外と使いづらくなるというケースが多いでしょう。
奥行が45㎝を超えてると使いづらくなるようです。なぜなら、パントリーに収納する時には、収納ケースを使うのが一般的ですよね?よく見かける収納ケースは無印良品やニトリで奥行き32㎝です。
100均の収納ケースでも約30~40㎝なので、45㎝にしてしまうと不便になるという意見が多く、私は可動棚の奥行を40㎝にしました。
ボックスを奥まで詰めると、手前の空きは8センチほど。見栄えも良いですし、使いやすいです!
コンセントが必要だった
パントリーに忘れがちなのがコンセントです。
コンセントが無い、もしくはコンセントが少ないと、パントリー内で家電が使えません。家電を使用するたびに出し入れしては効率が悪いので、結局外に出してしまい、パントリーの意味をなさなくなってしまうのです。
併せてコンセントがあると、キッチン用品だけでなく、掃除機やタブレットの置き場所にもなり、それらを充電することも可能です。
事前にどのような使い方をして何をいれるか想像してコンセントの取入れをしておきましょう。
充電コーナーは生活感が出てしまうからパントリーに充電コーナーを作るというケースもあるので、コンセントはあるに越したことがないかもしれません!
棚の位置を固定した
棚の位置を固定して後悔したというケースは非常に多いです。
これはパントリーに限らず、家の中にある棚で誰しもが感じやすいポイントです。棚を固定することにより、入る大きさが限られて、入れたいものが入れたい場所に入れられないということになります。
実際に可動棚にすることにより、高さがいつでも調整できるので収納物によって収納ケースも自由にできるのが便利です。
コストがかかっても可動棚にしておくことで、家庭状況がかわったりライフスタイルが変わっても対応できるようにしておくと便利です。
キッチンから遠い
パントリーがキッチンから遠いと必ず後悔します。
重いもの、大きいものこそパントリー内に置きたいのに、遠いとなると運ぶのが大変です。自分の動線を事前に想像すると、買い物を済ませて玄関からキッチンまで運ぶ動線にあると便利ではないでしょうか?
また駐車場近くに勝手口があるなら、勝手口の近くでも便利かもしれません。
SNSなどで最近よく見るのは、キッチン、玄関、どちらからも出入りできるようになっているタイプですが、とても便利そうですよ。
パントリーを作る場所も大切なポイントなので見逃さないようにしましょう。
それでもパントリーは作りたい!作ってよかったメリット3選
パントリーを作ってみて、もっと広ければ・・扉があった方が良かったという後悔の声がありつつも、もちろん作って良かったという声もあります。
実際に私が、パントリーを作って良かったと感じたメリットを紹介しますね。
収納場所に困らない
パントリーがあるおかげで収納場所が全く困りません。食器類、備蓄食品、調理家電など、乱雑になるものがまとまり、キッチンがスッキリ広く使うことができます。
何がどこにあるかわからなくなることもなく、使う時もすぐに取り出せることが便利です。
また、食品類だけではなく、シャンプー、リンス、洗剤、ティッシュなどのストック品もパントリーに集約しておくことで、ひと目見ただけで在庫がわかり管理しやすいのです。
今の家でパントリーが無いと想像すると、この収納物がどこにいくか検討付かないほど助かっています。
キッチンがスッキリする
パントリーがあると、キッチンに置くものが無くなり、すっきりし、料理をしやすくなります。
広いパントリーなら調理家電もすべて収納できるでしょうし、買いだめ商品も入れておけます。キッチンに棚があって置くことはできても、物が多いと煩雑に見えて来客がある時など気を使うのです。
キッチン内は、調理器具、調理家電、食品ストック、調味料、サランラップなど非常に物が多い場所です。物を整理整頓するのも一苦労で、見た目も良くありません。
パントリーがあるだけで、キッチンがすっきりするので、ストレスが半減しました。
在庫の管理がラク
パントリーがあると、在庫管理が正確にできて、ラクチンです。
洗剤がまだあるのに、ついつい買ってしまうということはありませんか?これはどこにしまったか忘れたり、目に見えるところにないため、あるはずのものが見つからないからです。
しかし、パントリーがあれば、ひと目でどこにあるかわかるので、在庫が把握しやすいのです。私もパントリーを使い始めてから、買いすぎも切らしてしまうことも防げるようになりました。
後悔しないための注意点
パントリーの後悔点、メリットを紹介してきましたが、パントリーはやはりあると良いスペースではあります。作り方次第で便利にもなり、不便にもなりますので、作る前の想像が大切になってきます。
自分のライフスタイルを振り返り、家族の人数、使い勝手など綿密に考える事が大事です。
パントリーを作る上で、後悔しないための注意点を紹介していきます。
ウォークイン型も検討する
人が入れるタイプのパントリーを「ウォークインパントリー」と言います。うウォークインクローゼットのパントリー編です。
ウォークインパントリーを作るには、2.3畳のスペースが必要です。場所は取りますが、ウォークイン型なら収納力は抜群です。キッチン家電、ストック商品、調味料などをはじめ、キッチングッズ以外の掃除用具なども置くことができます。
また、あまり使わないけどいざという時のための備蓄食料や防災グッズなども置いておくと、すぐに取り出せて便利です。
壁付けタイプより場所を取りますが、家族の人数が多い、まとめ買いをするという人などには、ウォークイン型をおすすめします。
ウォークイン型にする際は、換気の点とコンセントの有無を注意して念頭に置いておいてくださいね。
用途を検討する
パントリーを作って後悔しないためには、作る前にしっかり用途を検討しておくことが大きなポイントとなってきます。なんとなくパントリーを作っても、使わなければもったいないスペースとなります。
自分たちのライフスタイルを振り返り、パントリーをどのように使うのか?何をどのくらいいれるのか?イメージしておくことがポイントです。
イメージする時には、書きだすと明確になりわかりやすいですよ。
イメージしていくことで、絶対必要だと思っていたパントリーが不必要で、壁付けだけで充分だということが判明することもあります。
家づくりの段階でよくイメージして家族で話して決めていくようにしましょう。
DIYする方法もある
家づくりの計画段階では、パントリーが必要か不必要かはっきり答えが出ない場合は、あとでDIYで取り付ける方法もあります。
住んでみてからわかることはけっこうあるので、住んでみてから作ると、本当に必要な場所に必要なスペースで作ることができて快適になるとも考えられます。
DIYというと難しそうに感じますが、instagram、ピンタレスト、youtubeなどに作り方の説明や、スタイルの提案などもたくさん投稿されていますので、参考にすると良いでしょう。
まとめ|パントリーを作って後悔のない家づくりを
パントリーは、適切な大きさでライフスタイルに合ったものを作ると、確実に作って良かったと感じるでしょう。
反対に、あいまいなイメージで作ってしまうと、使いづらくもったいないスペースにもなりえます。
パントリーを作る上でのメリット、デメリットと、自分のライフスタイルのイメージを把握して、自分にあったパントリーを作り、後悔のない家づくりをしていきましょう。